Q:18:いわゆるダブル不倫の場合 ―相殺的状況になりますか?

質問

いわゆるダブル不倫の場合 ―相殺的状況になりますか?

 

回答

2組の夫婦がいて、その片方同士が男女関係に入ることをいわゆるダブル不倫といいますね。その場合、不倫をされた配偶者は、その不倫相手に慰謝料請求ができることはご承知のとおりです。

ご主人が不倫をしたのでその相手の女性に慰謝料請求する場合ですね。この場合、その相手の女性が独身であれば、それで終わりますが、その相手の女性も既婚者であれば、相手の女性のご主人もあなたのご主人に慰謝料請求できることになります。

なんかややこしくなりましたね。ここにAとA妻の夫婦、BとB妻の2組の夫婦がいたとしましょう。AとB妻が仲良くなり、不倫の関係を結んでしまいました。A妻は、この不倫の証拠を見つけ、弁護士に依頼してB妻に慰謝料請求をしました。ところが、それを知ったBはショックを受け、Aに対して慰謝料請求をすることにしました。さあ、そうすると、A妻からB妻への慰藉料請求と、BからAへの慰謝料請求がそれぞれ存在することになります。

この場合、個人から個人への請求ですから、2つの請求権はそれぞれ交わらずに存在しますが、少し角度を変えてA家のお財布、B家のお財布と大きく考えると、A妻からB妻への慰謝料請求と、BからAへの慰謝料請求は、相殺的状況にあり、4人で了解すれば、金銭のやりとりはしないですみそうな気もしますね。4人での合意が成立するのであれば、その旨の協議書(合意書)を作って、金銭のやりとりなしに事態を終了させることもできます。しかし、これが現実にはなかなか難しいのです。慰謝料というのは、不法行為により精神的打撃を受けた人がその精神的打撃をうめるための金銭です。したがって、結婚年数や離婚に至ったか否かなどの要素により、その精神的打撃の大きさも異なりますし、したがってそれを埋める金銭の額も異なってくる可能性があるのです。

たとえば、A夫妻は結婚20年であり、B夫妻は結婚1年だった場合、精神的打撃はBよりA妻の方が大きいと普通考えられます。(そうともいえないというつっこみはここでは無視します)また、この不倫により、A夫妻は離婚にはなりませんでしたが、B夫妻はこのために離婚になってしまいました。とすると、精神的打撃はA妻よりBの方が大きいと認定されるのです。かようにそれぞれの慰謝料請求権の金額が異なれば、4人の合意で全く金銭のやりとりを生じさせないというわけにはいかないことになります。

この問題は、その他にもいろいろ考慮すべき点も多いので、是非弁護士に相談してください。

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