Q25:会社の既婚上司と関係をもった独身女子です。充分反省はしていますが、半年の不倫関係なのに、上司の奥様から4桁の慰謝料を請求されました。一体どうなっているんでしょうか。

質問

会社の既婚上司と関係をもった独身女子です。充分反省はしていますが、半年の不倫関係なのに、上司の奥様から4桁の慰謝料を請求されました。一体どうなっているんでしょうか。

回答

不倫期間がそれほど長くなく、特殊な事情もないのに、配偶者の不倫相手に4桁の慰謝料を請求する方が確かにおられます。慰謝料というのは、相手の不法行為によって侵害された心の傷を治すためにそれをお金であがなうとしたら、いくらになるか、と考えるものです。他人の物を壊したので、それを弁償するというのであれば、こわした時点でのその物の客観的な値段がある程度わかりますので、それを弁償すればいいということになります。ところが、こわしたモノが、ひとの心だということになると、その傷をいくらと算定するか、ことがむずかしくなりますね。
したがって、たとえ、不倫期間が1か月であろうと、半年であろうと、自分の心の傷はとてつもなく深く大きいものだ、信頼関係が一挙に崩れたのであるからお金では換算できないほどのものであるが、あえてお金に換算すれば、1000万円でなければ到底納得できない、と主張されることも有り得ないことではないのです。 
 しかし、交渉で話がまとまればともかく、交渉で話がまとまらなければ裁判になりますね。裁判になれば、ある程度、全国的な一定の算定基準がありますから(もっとも、それが公表されているわけではありません。判例の蓄積等から弁護士が推測することになります)、全国的な平等性が失われるということもあまり(あくまで、「あまり」ですが)ありません。
裁判になると、不倫期間、結婚期間、双方の家庭事情、不倫にいたった経過、不倫中の双方の関与の具合など、いろいろな事情を総合判断して、慰謝料額が決まります。不倫期間は、総合判断する事情の中でも大きいものですから、半年の不倫関係では、他に特殊な事情でもなければ、4桁の慰謝料額の判決が出ることはまず、ありません。
 それでは、なぜ多額の慰謝料請求をするのでしょうか。請求する側は、心の傷を相手にわかってもらうために、あえて、アピールするということが考えられます。この苦しみをあなたは分かっているのですか、という問いかけと思ってください。また、請求された側が弁護士に依頼すると、依頼された弁護士は着手金のほかに報酬として、請求額から最終決定額を引いた差額の○割という取り決めをしている例が多いですね。当職も、報酬金は、請求額から最終決定額を引いた差額の1割としています。そうすると、そのままこの取り決めをあてはめると、請求された側は、弁護士費用として、4桁から最終決定額を引いた額の、最低でも1割を払わなくてはならないので、相手に経済的打撃を与えることができる、と考えて、4桁の請求をする人もいるようです。このことは、当職の依頼者の方から複数おききしました。このことの真偽はわかりませんので、あくまで当職がお聞きした範囲のこと、と思ってくださいね。
 しかし、当職は、報酬金についてはかような場合、形式的に4桁から最終決定額を引いた額を基準にするのではなく、ある程度、妥当な結論(依頼者にとって)が得られるように、
弁護士報酬をご相談していますから、どうぞご心配なきよう。

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