夫の不貞行為当時、別居後ではあったが、婚姻関係は破綻していなかったので、妻から不貞相手女性に対し慰謝料請求が一部認められた事例

結婚暦:4年
子ども:2人
妻の請求額:1億1000万円
認められた慰謝料:300万円

 概要

夫婦関係が破綻していた場合は、夫が不貞行為をしても、妻が相手女性に慰謝料請求をすることができません。問題は、夫婦関係が「破綻」していたかどうかの認定です。これまでは、別居をしていれば、破綻が認められる場合が多かったのです。しかし、本件は、平成19年1月の別居から約2年半以上たった平成21年10月に不貞行為が開始され、平成24年5月から7月に夫婦関係が完全に破綻したと認定し、平成21年10月から平成24年5月から7月までの3年弱が不貞行為だとして、裁判所は、妻から相手女性に対し、300万円の慰謝料を認めました。(東京地裁平成27年2月3日判決)

弁護士より一言

本件は、裁判提訴前に週刊誌にも載った事件ですが、妻側からは不貞行為の開始時は平成18年より前であると主張されていました。しかし、その立証ができなかったので(弱かったので)、開始時は平成21年10月と認定されてしまいました。他方、相手女性側からは、遅くとも、平成18年12月の住民票変更の時点では別居をしており夫婦関係は破綻していたとの主張がされていました。裁判所は、婚姻関係の「破綻」とは、婚姻関係が完全に復元の見込みのない状態に立ち至っていることとして、別居時には、まだ破綻していないと結論付けました。本件は、その他にもいろいろな間接事実があり、不貞行為の開始時と婚姻関係の破綻時と結論の妥当性について、裁判所は難しく苦しい判断を迫られたといえそうです。

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